手書き文字認識に感動

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かつてPDAを使っていた自分からすれば、こうやって普通の文字を認識するのはすごいと思います。

キーボードで文字を入力するというのは、変換に時間がかかって思考を止めてしまうものである、という意見には正直「そうかな?」と思うところも有りますが、それでも、変換の時間は実際にかかりました。

これまでも、手書き文字をそのまま認識させようとした試みはありました。例えば、Newtonはアルファベットをそのまま認識させようとしていました。しかし、誤認識が多かったと聞きます。ザウルスは枠の中に書くようになっていて、その枠が小さくて少ない、というので不便でした。

 

それをどうにかしよう、として実用的な製品を作ったのがPalmでした。これが良かったのは、少々特殊な字形のアルファベットを入力方法として選んだことです。ロースペックのデバイスが認識し易いような字形を採用したことで、ぐっと誤認識は減ったように思います。学生の頃から社会人3~5年生の頃迄はPalmを使っていました。ただ、結局のところ使わなくなったのは、出来る事の限界、というか、求めるものの高みにまでPDAが登って来られなかった事が理由です。それは、インターネットとの接続です。一応、方法がなかった訳ではありませんが、それは自分が良しとするものではありませんでした。iPod touchが出た時は使ってはいましたが、これもネットに繋がるものではなく、音楽/動画デバイス以上のものではありませんでした。これがインターネットに繋ったら、と願っていました。

 

そこに、iPhoneの誕生です。

 

日本で出た時、すぐには飛びつきはしませんでした。当時、ソフトバンクに良いイメージが無かったこと、アプリの追加が出来なかったこと等、理由があったからです。しかし、徹夜明けの8月、良い事も有ったので電機屋に走り、iPhone3Gを買いました。それ以降は、発売日に買えるようにしています。

 

iPadが出た時はすぐに飛びつきました。しかし、やはり手書き文字入力は実用的ではなく、専らビューアとしてiPadは使ってきました。

 

そして、iPad Proの登場です。高いスペック、手書き文字認識をするソフト、これらが揃ったのです。

 

正直、iPad Proを使っていると、万年筆を使わなくなるのではないか、という心配もあります。勿論、杞憂に終わる可能性の方が高いですが、こんなに雑な文字でもキチンと認識して、しかも漢字に変換してくれて、キレイな文字で残せるとなると...どうでしょうか?比率は変わるかもしれませんね。

少なくとも、キーボ―ド入力はしなくなりそうな気がしています。せっかく高い、2万円もするのを買ったのに。もったいないことですよ。