お気に入りのインク

万年筆を使い始めた頃、気に入っていたのはPelikanのブルーブラックでした。色彩雫も使っていましたが、一番お気に入りの万年筆に入れるのは、たいていブルーブラックでした。

 

所謂古典インクというやつで、水滴が落ちても滲まないという実用性、昔ながらの仕組で作られるというロマン、その2点に惹かれました。

他のインクでは夏、グラスの汗が紙に落ちて濡れてしまって、そのままインクが滲んでしまって文字が見られなくなってしまうのが何とも悔しいと思っていました。

文字が消えることはなく、変色していくのも面白く、あまり裏写りや裏抜けもしないこのブルーブラックはそういった不満を解消してくれました。色も好みでしたし。

 

その後は、Robrer & KlingnerのScabiosaがお気に入りになりました。基本的にはPelikanのブルーブラックに通じるところがありますが、色がくすんだ紫という感じで、落ち着いて使えます。

 

そして、今気になっているのが、KWZInkの古典インクです。お果子のような甘い香りのするインクで、使っていて楽しくなります。今、人にお勧めするなら、この会社のインクでしょう。

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