広島、ヒロシマ
4、5年前、1年の間に4~5回原爆ドームに通った時期があります。
自分は反戦論者ではありませんし、どちらかと言えば右寄りの人間です。とは言え、母が家の書棚に『はだしのゲン』を出る度に買って差していましたし、佐々木貞子さんの伝記もあって原爆の悲惨さなんかはそれなりに知っているつもりで、決して積極的に使用を勧める人間でもありません。
ただ、知識もなく知ったつもりで核について考える人間にはなりたくないと思った訳です。
日本で行くべき場所というものが有るとすれば、広島と長崎はまず入るでしょう。
その中でも、私は長崎こそ行くべきだと思います。一人ひとりに自分で感じとらせようという静かさが私には好ましく思えるからです。
でも、広島は初めての人間には広島がいいと思います。入口が広いですし、分かり易い資料も多いですから。
ただ、何を考えるべきか、何を感じるべきかは人それぞれ自分で選べなければいけないと思うのです。極端な話、資料を目のあたりにして尚、核使用に確信を持てる人が出るような存在でなければいけないと思うのです。
勿論これは個人的な考えですが、そんなことを考えた8月6日でした。