動画編集を楽しむ

社会人になってから間が何度か開きつつも、写真を撮ることを趣味としてきました。万年筆をメイン趣味に置いてからは距離を置いてきましたが、それでも写真を撮ることは仕事の中でも何度かあったので、身近なモノしてやってきました。

 

写真というのは、自分の中ではいろいろな意味がありますが、その中でも、自分の楽しいと思う時間、美しいと思う時間を自分の思う形に切り取って永遠のものにする、という意味合いもあったのではないかと思います。

 

そういう点においては、動画を残すというのは少し邪道のような気がしていました。己の望むものを手に入れて生きてきたファウスト博士が最期の瞬間、『時よとまれ、おまえは美しい』と言ったように、最高の瞬間を止めてしまいたいというものに、写真というのはマッチしているように思います。最高の瞬間の前後までもを残すような動画というのは、そういう点においては邪道なのではないか、と思ってきました。

 

ですが、一瞬の美ではなく、続く時の流れが美しく楽しい、というものも確かに存在するとは思います。そういうものを残すために、動画というものを始めてみました。

ここ数ヶ月、お試しとして旅行のたびに動画を撮ってきたものを編集してYouTubeにアップしてきました。写真は一瞬を編集すれば良かったですが、動画は写真の考え方、アプローチの仕方が違うもののように感じていて、編集の仕方に対する自分の立ち位置というか、ポリシーのようなものを持てるかどうかを自分の中に探してきましたが、どうやら薄ぼんやりとそういったようなものが持てるのではないか、と思えるようになってきました。

ですから、ちゃんとしたカメラを買って始めてみようと思います。

 

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……とは言え、このコロナの世の中で自由に好きなところに行けない時代にどうしたら良いものか、とも思いますが。