細字の万年筆
基本的に、細字の万年筆が好きです。細ければ細いほどいい。
0.3㎜のボールペンくらいの細さは欲しいし、さらに細くても何の不満も無いくらい。それでいて、ペン先は柔らかく、力を入れると太字くらいの太さになるくらいの柔軟性が欲しい。
今のところ、この要求を見対しているのは神戸の万年筆専門店Pen and message.で極細に研いでいただいたWahl-EversharpのDecoband、セドナとフラメンコの二本です。その他は最近はほとんど長刀研ぎにしていただいていて、柔軟性が足りなくてもメリハリのついた文字は書けるようになっています。
太めの文字は、細めのペンで同じような文字を書いても、なんとなく綺麗には見えなくて、同じように書いても自分で満足の出来る細字の方が良いと思っています。
多分自分の中では流れるような文字の形が好きで、その岩のゴツゴツした谷を流れる小川のようなイメージに沿うのは中字や太字が作る線の、どっしりとした感じの線では無く、細字の繊細に流れていく線なのだろうと今は思っています。
基本的に香川県男児の性格に忠実な男ですので、好奇心旺盛で、熱しやすく冷めやすい性格です。そんな男が文字の形については好みがここ何年も変わっていませんから、これは自分の美醜の感覚に根付いたものなのでしょう。
次の万年筆を何にしようか、と迷っていますが、今のところこのまま他に好みのものが出てこなければ、次もDecobandになりそうです。以前からローズエボナイトが欲しいと思っているのですが、それを上回る出会いがあって、まだそこにたどり着くことが出来ていません。それに、エボナイトということでゴムバンドを使ったペンケースに収められないというのも痛くて、結局他のものになってしまいそうな気もします。
Decobandであれば、スーパーフレックスニブを極細に研いでもらうことになるのでしょう。もし他のメーカーで柔軟なニブでないのなら、極細か長刀か、在庫のペン先の種類によって変わってくると思います。
次の出会いが、楽しみです。